この記事はバンコク在住の方へ、格安でワクチン接種出来る病院を紹介しています。数回接種が必要なワクチンもあり、短期旅行者には接種が難しい内容も紹介しています。
今回はバンコク在住者なら接種しておくべきワクチンを、日本よりも格安で受けれる病院を紹介します。Saovabha Immunization and Travel Clinicです。日本人には通称で「スネークファーム」と呼ばれており、ピンと来る方もいるのではないでしょうか。
今回はそのワクチン接種を受けれる病院情報の他に
- コロナ禍の営業状況
- 最新のワクチン接種にかかる費用
- 日本では馴染みのない、ゲイ向けのワクチン
も、含めて紹介します。特に営業状況については以前と大きく変わっており、正確な情報を掴む事も困難で私は結果何度も足を運ぶ事になってしまいました。
営業時間などはコロナの状況に応じて変化していくとは思いますが、今回は2021年12月時点での情報を紹介しています。
Saovabha Immunization and Travel Clinic (スネークファーム)
こちらが病院の所在地になっています。最寄り駅はMRT SamYan駅となりますが、MRT Silom駅やBTS Saladaeng駅からも徒歩で10分かからない程度の距離にあります。
もちろんバスやタクシーでも向かえます。ただ渋滞が頻発する場所で一方通行も多く、MRTが一番行きやすいと思います。
クリニックの名前について、何度か通った自分でも「へぇ、そうだったんだ」と思うくらいに記憶の無い名前でした。検索をすると日本人には「スネークファーム」で通っています。その影響もあって自分では勝手にスネークファームトラベルクリニックとかだと思っていましたが、全然違ったようです。
クリニックまでの道のり
まずはMRT SamYan駅から2番のチュラロンコン大学出口へ向かいます。出口を出る前に2番出口以外にチャムチュリースクエアやミットタウンというモールに繋がる道もありますが、2番出口を見失わないように注意してください。
2番出口を出たら、東側のチュラロンコン大学側を目指し歩きます。左手にチャムチュリースクエアを見ながら進みます。
チャムチュリースクエアを過ぎたあたりの道路がこちらです。前途しましたが渋滞になっている事が多く、車があまり進みません。タクシーを使う場合はチャムチュリースクエアを指定して降りたほうがはやいと思います。
トラベルクリニック手前にはバス停もあります。バンコクに慣れている方はバスで来ても良いと思います。
SamYan駅2番出口より徒歩3-4分程度でしょうか、この看板の左側がスネークファームやトラベルクリニックの入り口になっています。
敷地内へ入ると、正面に西欧を意識したようなタイでは見慣れない建物が噴水を跨いで見えます。それが今回の目的地のトラベルクリニックになります。噴水を迂回しながら進みます。
このお洒落な建物の、まさに正面から入るとトラベルクリニック。パンデミックに合わせて検温や受付が設置されています。
パンデミック中の営業時間、受付方法
パンデミックが落ち着いている時は朝から営業していましたが、2021年12月に行ったときは午後13時からの営業になっていました。タイ語は全く読めないのですが、一度午前に行ったときは13時とだけ言われて受付をしてもらえませんでした。
こちらが受付になっています。人が全くいないのは一度午前にいってしまった受付開始前だったからです。13時過ぎにいくとコロナワクチン接種の人も重なりかなり多くの人が待っていました。通常の感染症のワクチンとコロナワクチン接種で優先順位等はなく、来た順番で呼ばれる流れになっていました。
私は13時半頃に到着して受付をしましたが、既に40人ほどが待っており、結果1時間以上待つはめになってしまいました。急ぐ方は13時になる前には訪れて受付を行うと良いです。
次に右側にある花瓶のテーブルに受付用紙が用意されており、現在の体調や過去2週間に渡航していないか等の内容を確認して記入します。後はスタッフにパスポートと一緒に提出して、受けたいワクチンを伝えます。
自分の順番が来ると、看護師さんやドクターが次は何番と毎回伝えてくれるので、ドア前についている番号の看板をみながら進みます。タイ語や英語がうまく聞き取れなくても、2番や4番など番号を聞き漏らさなければ話せなくても問題ありません。
基本的な流れは血圧測定、受けたいワクチンの相談、医師の診断、ワクチンの購入、接種。の流れになっています。
語学に不安のある方は、今まで自分が受けたワクチンの経歴や、受けたいワクチンの英語名などを翻訳を使って用意しておけば大丈夫です。彼らもトラベルクリニックだけあり外国人に慣れており、理解しようとしてくれて嫌な態度を取られる事はありません。
ワクチン接種費用
こちらが2021年12月時点のワクチン価格表になっていました。真ん中がワクチンの種類、右側の数字が必要バーツになっています。ワクチンの種類や個人の接種・病歴によって複数回接種するものもあるので、結果倍の金額が必要になるものもあります。
実際はワクチン価格のほかに医療サービスと看護サービスが合わせて50バーツが請求されますが、ワクチン費用も日本語が可能な病院と比較して2分の1または3分の1な上にサービス料まで破格の安さです。
受けたほうが良い項目としては、Hepatitis A+B (A型肝炎、B型肝炎)、HPV (陰部周辺のガンや尖圭コンジローマ)、Influenza (インフルエンザ)、IMOJEV (日本脳炎)、MMR (麻疹、風疹、おたふくかぜ)、Rabies (狂犬病)、Tdap (百日咳、破傷風、ジフテリア)あたりでしょうか。
全て受けておくに越した事はありませんが、特にB型肝炎やHPVについてゲイは過去にかかっていなければ受けておくべきです。ワクチン費用としては高くつきますが、センシティブな内容になると共にタイで治療するとなると更に高額かつ感染する可能性も充分にありえる為です。
また全てのワクチンにおいて過去の接種歴によって必要可否が変わってくるので、病院へ行く前に分かる範囲だけでもワクチン接種歴を手帳なりデータなりで用意してから行ってください。
今回はワクチン接種を格安で受けれる病院、そしてゲイが受けておいたほうがいいワクチンについても紹介してみました。
病気は治療よりも予防が一番です。もちろん病気に感染せずに健康に過ごせる方もいますが、万が一かかってしまった場合は日本と違って治療費が実費。そして請求額も日本よりはるかに高い金額になってしまうことがほとんどです。
何かが起こってからでは遅いので、より長く楽しんでタイ生活を続けるためにも一度ワクチン接種を検討してみてはいかがでしょうか。