この記事は、パタヤで2年ぶりに行われたプライドパレードについて紹介しています。バンコクとは違い、ビーチロードやセカンドロードの一部を封鎖して盛大に行われました。
パタヤ ゲイプライド
6月5日にバンコクプライドに実施されましたが、パタヤでも6月24日~26日でもプライドイベントが実施されました。
25日にはセカンドロードのセントラルマリーナを出発して迂回しながらビーチロードのセントラルパタヤまで、約3kmにわたるパレードが実施されました。今回はそのパレードの様子を紹介します。
セントラルマリーナ発
セントラルマリーナ内にはステージが用意されており、ドラァグクイーンや参加企業も含めてイベントや撮影会が実施されていました。
この日はMiss LGBT Thailandと書いてあるたすきを身に着けた人が多かったです。調べてみると、多様性を認識してもらうための各州の代表がMiss LGBT Thailandとして活動しているようです。
人数も多かったのでタイ各地の州からそれぞれ集まっていたのでしょう、性にこだわらず自分らしいスタイルを貫いている人が多かったです。最初は男性なのか女性なのかを考えていましたが、多様性という意味でそこにこだわる必要はないなと感じました。
パレード開始に合わせて各フロートがセカンドロードにて待機しており、日本のPrideとはまた違ったスタイルの衣装やフロートが多かったです。レインボーに拘らず自分の好きな色を纏っている人が多く、特にタイらしくピンクが多かった印象です。
Mr Gay world Thailandの出場者らしき人もいましたが、他国のMr Gayと比較してもタイらしい顔立ちで、大きな身体や髭といった男性性を強く推すようなビジュアルではありませんでした。愛想を振りまくというより、静かに遠くを見据えたような落ち着いた振舞い方でした。タイではそういったスタイルがMr Gayなのでしょうか。
Mr Gay WorldはLGBTの人権を守る事を目的とした、ゲイ男性向けのコンテストとされています。単に容姿を比較するのではなく、様々な種目で争われるため年齢制限もありません。タイでは2019年に第3位を記録していますが、2022年現在では優勝者は出ていません。
パレードにはBMWやBentleyなどのプライド仕様カラーリング車も多く参加していました。こういった特別仕様の車はその後販売されるのでしょうか。需要はありそうですが、パレードの後にはこういったカラーリングの車を街中で見かけた事は無いので、気になるところです。
セントラルマリーナ前では有名なクイーンやインフルエンサーの方も多く、パレード開始までの時間は撮影会のようになっていました。
ビーチロード~パタヤセントラル
パレードはセントラルマリーナを出てドルフィンサークルを曲がり、ビーチロードを通りセントラルパタヤへ向かいます。
Saga Thailandもフロートを携えて参加していました。主にFTMの方が活動しているLGBT関連機関のようです。人気があるようで、頼んで一緒に写真を撮っているタイ人の方が多かったです。
いくつかあるデリバリー業界の中では、唯一フードパンダが参加していました。シンボルカラーであるピンクがこの日ばかりは無いのが気になりますが、LGBTが居る事がもはや普通になっているタイで、こういった企業が参加してくれるのはありがたいかぎりです。
私はあまり詳しくないのですが、タイの有名なインフルエンサーも多く参加していて、タイ人が興奮した声で叫んでいました。フロートの中でも一番人気が高くタイ人は揃って写真を撮り続けていました。写真は撮れませんでしたが、Powerpuff Gaysも参加していたようです。
今回2年ぶりとなるパタヤプライドでしたが、私は初めての参加になりました。タイ人いわく「自由を取り戻した」「知事も変わり新しい流れが出来てきている。」など興奮気味に話す人が多かったです。
特に感じたのは、日本との比較になってしまいますが特定のLGBTカテゴリーに関わらず本当に様々な”個性”を持つ人が多く、ジャンル決めされているわけではない自由なPrideを体験することが出来ました。
次回の開催はまだ先になりそうですが、バンコクのPrideだけで満足するのではなく、また違う自由で開放的なPrideを楽しみたい方はパタヤプライドの参加をおすすめします。私は個人的にパタヤプライドの方が楽しめました。